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近況・新刊情報と最近読んだ本など

 しばらく前から読書会では佐藤卓己『大衆宣伝の神話』を読んでいます。同じ佐藤先生の『『キング』の時代』もそうでしたが、市民的公共圏を中心に据えた分析では見落とされてしまう周辺的な公共圏が眼目。読書会が終了したらレビューも書こうと思いますが、なかなか面白い本です。

 また、イスラーム関連があまりに少ないと悪い意味で話題になっていた小学館版学習まんが世界の歴史シリーズですが、別巻としてイスラーム世界を取り扱った全四巻が山川出版社編集協力のもと(!)出版されるようです。発売は11月の模様。

 さて、新刊情報。
 中公新書今月の新刊は会田大輔『南北朝時代――五胡十六国から隋の統一まで』、天野忠幸『三好一族――戦国最初の「天下人」』、今野元『ドイツ・ナショナリズム――「普遍」対「固有」の二千年史』と、なかなかの豊作。ここ最近は歴史以外も含めて面白そうな本が立て続けに出ており、嬉しいところです。
 白水社11月、エドワード・J・ワッツ『ヒュパティア――後期ローマ帝国の女性知識人』。映画で有名になった古代の女性数学者ですが、彼女の実像について述べた本が白水社で翻訳されるようです。
 志学社11月、籾山明『増補新版 漢帝国と辺境社会――長城の風景』。紹介文によると「鮮やかによみがえる「対匈奴最前線」──漢帝国の長城のまもりと、辺境に生きた人びとの姿」とのことで、99年刊の名著が増補を加えて新たに出版されるようです。
 春風社11月、宮原辰夫『インド ムガル皇帝の肖像――ムガル細密画の光り輝く世界』。宮原先生は建築絡みでムガル帝国史の一般向けの本を何冊か出しておいでですが、今回は細密画を軸に皇帝の断代史の形で書いているようです。
 岩波講座世界歴史シリーズは既に第一回配本『第1巻 世界史とは何か』は出ていますが、11月に第二回『第5巻 中華世界の盛衰 ~14世紀』、12月に第三回『第3巻ローマ帝国と西アジア 前3~7世紀』と続けて出る模様。これは全部揃えたいですね。

 以下、最近読んだ本。

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レビューインデックス(50音順)

これまでのレビューにリンクで飛べるようになっています 著者名50音順

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阿部拓児『アケメネス朝ペルシア』


 アケメネス朝ペルシア帝国の通史。副題は「史上初の世界帝国」。

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宮下遼『物語 イスタンブールの歴史』


 中公新書の「物語〇〇の歴史」シリーズの一冊で、都市史ものとしては(都市国家であるシンガポールを除けば)京都の歴史、パリの歴史についで三冊目となる。著者はトルコ文学・トルコ文学史が専門でオルハン・パムクの翻訳を手掛けたことでも知られる宮下遼氏。

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長谷川貴彦[編]『エゴ・ドキュメントの歴史学』


 日記や手紙、回顧録、裁判供述など、一人称で書かれた私文書、エゴ・ドキュメントを用いた歴史学の論文集。

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プロフィール

鉄勒京二

Author:鉄勒京二
西アジア史が好きな一介の歴史好き。歴史理論にも興味があり哲学関係の本も読みます(プロフィール画像は本棚で一番頭がよく見えそうな一角)。
望月桜先生の「運命の皇帝」(『講談社月刊BE LOVE』連載)を考証面でお手伝い中。

当ブログは管理人が読んだ本を紹介したり、書いた文章を公開したりするための場です。執筆記事は西アジア史関係が多いですが、読書は西アジアにこだわらず地域・時代を広く浅く扱っています。
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