近況・新刊情報と最近読んだ本など

 先日福井に旅行に行ってきました。20年ぶりくらい(つまり前に行ったのは開館時)に恐竜博物館に行ってきたわけですが、やはりのどかな風景の中に突然メタリックのドームが出現するとインパクトがありますねえ。獣脚類展の会期だったわけですが、流行りというべきか鳥との関わりに着目した展示になっていました。協力してくれている博物館の大半が中国だったあたりは時勢だなあと。
 平日だったにも関わらず、駐車場に水戸や神戸、島根ナンバーの車が止まっていてなかなか遠方からの来館者も未だ多いようで、繁盛しているなら何よりです。

 さて、新刊情報。
 中公新書10月、佐々木雄一『陸奥宗光――「日本外交の祖」の生涯』。中公新書の人名タイトルものは良書が多いのでこれも期待できそうです。
 刀水書房10月、宮脇淳子『モンゴルの歴史[増補版]』。増補内容がどういうものなのかちょっと期待と不安が半々といったところですが、元の本を持っていないのでこの機会に入手したいと思います。
 吉川弘文館10月、人物叢書から見瀬和雄『前田利長』。
 講談社現代新書11月、宮本正興、松田素二[編]『改訂新版 新書アフリカ史』。アフリカ史のロングセラーですが、こちらも改訂新版が出るようで。これは要チェック。
 星海社新書11月、日本史史料研究会[編]『戦国僧侶列伝』。最近、星海社新書は日本史成分が強めですねえ。

 以下、最近読んだ本。

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近況・新刊情報と最近読んだ本など

 いささか久しぶりになってしまいましたが、先月の末に異動が出て日本海側から瀬戸内の方へ帰ってきました。何せ荷物に本が多いので荷解きと整理に手間取りましたがなんとか終わったところです。勤務地は現住所から遠くなるので時間が取りにくくなりますが、読書と執筆のための時間はなんとか確保したいところ。

 さて、新刊情報。
 中公新書今月の新刊に比佐篤『貨幣が語るローマ帝国史 権力と図像の千年』。
 ちくま新書10月、楊海英『モンゴル人の中国革命』。楊先生のいつもの分野ということになりますが、今回は筑摩から。ちくま新書は歴史書に関しては割と読みやすいものが出るような印象がありますが、さて今回はどうか。また楊先生の本では『墓標無き草原』が同じく10月に岩波現代文庫に収録されるようです。
 星海社新書10月には日本史史料研究会[監修]、平野明夫[編]『室町幕府全将軍・管領列伝』。ここ最近の星海社新書はいい歴史書が出ているのでこれも期待できるでしょう。
 11月以降、隔月刊行で『中世思想原典集成精選』が平凡社ライブラリーに。さてイスラーム哲学からは何編収録されることになるか。
 講談社からは興亡の世界シリーズの学術文庫への収録が10月、陣内秀信『イタリア海洋都市の精神』、11月網野徹哉『インカとスペイン 帝国の交錯』。またメチエからは11月に薩摩真介『<海賊>の大英帝国』というタイトルが。

 以下、最近読んだ本。

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近況・新刊情報と最近読んだ本など

 近況記事をしばらく書かないうちに読んだ本が12冊も溜まっていて下の長さがえらいことになってしまいましたが、まあそれはさておき。
 以前、NHK青春アドベンチャー枠で並木陽さんの『斜陽の国のルスダン』がラジオドラマ化されました。今回はなんと並木さんのラジオドラマオリジナル脚本で『暁のハルモニア』という作品が放送される模様。舞台は三十年戦争時代のヨーロッパのようで、放送は8月27日から。放送から1週間は聞き逃し放送もあるようなので要チェックです(『真田丸』で真田信尹を演じていた栗原さんがスウェーデンの宰相オクセンシェルナ役で出演されるそうで、個人的に注目しています)。

 では、新刊情報。
 明石書店から今月末、『幸福の智恵 クタドゥグ・ビリグ』。テュルク語による現存最古のテュルク・イスラーム文学作品が和訳されたようです。訳者は山田ゆかり氏。
 山川出版社9月、鈴木董『文字と組織の世界史――新しい「比較文明史」のスケッチ』。鈴木先生の『オスマン帝国の解体』なんかを読んでいると文字に着目した文化世界論を展開しているんですが、それがまとまった一冊の本のようですね。400頁近いのでけっこう歯ごたえのありそうなものになるようで。
 
 以下、最近読んだ本。

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近況・新刊情報と最近読んだ本など

 ここ最近哲学書ばかり読んでいる気がしますが、先日大阪に行った時に岩波の新・哲学講義シリーズが8冊揃いで3500円で古本屋にあったのでついつい買ってしまいました。読むべき本が芋づる式にずるずる出てくるのでしばらくはこの傾向が続きそうです(歴史書読むのをやめたわけではないのですが)。

 では、新刊情報。
 講談社8月、学術文庫には興亡の世界史シリーズの石澤良昭『東南アジア――多文明世界の発見』と神田千里『島原の乱――キリシタン信仰と武装蜂起』が収録される模様。
 国書刊行会から8月、なんと宮崎市定先生の評伝が。井上文則『天を相手にする――評伝宮崎市定』。井上先生、『軍人皇帝のローマ』でも宮崎先生から影響を受けた、みたいなことを書いておられましたがまさか評伝まで書いてしまうとは。

 以下、最近読んだ本。

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 先日、休みを利用して日本で唯一淡水に浮かぶ有人島である琵琶湖の沖島に行ってきました。
 当地の神社にあった説明書きによると沖島に人が住み始めたのは源氏の落ち武者が始まりだとする伝承があるようです。平家の落人集落の伝説なんてものは西日本を中心にどこにでもありますが、源氏の落ち武者伝説というのは実に珍しいことで。
 島にはコンビニも床屋もありませんが、郵便局はあり、寺がふたつと神社がふたつありました。電話線は湖底ケーブルが使われているとのこと。帰りは温泉に入ってきましたが、なかなかおもしろい旅先でした。

 さて、新刊情報。
 集英社新書7月、佐藤賢一『テンプル騎士団』。集英社新書や講談社現代新書でちょくちょく佐藤先生は歴史ものの新書を出していますが今回はテンプル騎士団の模様。著者が著者ですし十字軍というよりはヨーロッパで繰り広げられた活動に焦点が当たるんでしょうかね。
 中公新書7月、なんと蔀勇造『物語アラビアの歴史――知られざる3000年の興亡』 。ここ最近アラビア半島での先史考古学の分野は日本語でも読める資料が色々出版されていますが、蔀先生の本となるとそのあたりなかなか面白い内容が期待できそうです。
 吉川弘文館からは7月、人をあるくシリーズの久々の新刊、山口博『北条氏五代と小田原城』。同月の歴史文化ライブラリーからは稲葉継陽『細川忠利――ポスト戦国世代の国づくり』、尾脇秀和『刀の明治維新――「帯刀」は武士の特権か?』
 講談社選書メチエ7月、岡本隆司『近代日本の中国観――石橋湛山・内藤湖南から谷川道雄まで』。岡本先生、同じ月にちくま新書からも本を出すはずですがペースが早すぎでは……?

 以下、最近読んだ本。

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鉄勒京二

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当ブログは一介の歴史好きが読んだ本を紹介したり、書いた文章を公開したりするための場です。執筆記事は西アジア史関係が多いですが、読書は西アジアにこだわらず地域・時代を広く浅く扱っています。
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