近況・新刊情報と最近読んだ本など

 望月桜先生の『囚われの歌姫』ですが、電子版単行本1巻が発売されています。よろしくお願いします!


 さらに、何度か紹介している並木陽さんですが、今回はイスラーム時代のアンダルスでラジオドラマの脚本を書かれたようです。
 いつものNHK-FM「青春アドベンチャー」枠での放送。
 詳細はこちら→「悠久のアンダルス

 私個人はと言えばブログとは別件の原稿が行き詰まってうんうん言っているところですが、何とか夏の盛りまでには結果を出したいと思っているところです。

 さて、新刊情報。
 白水社7月、井上浩一『歴史学の慰め――アンナ・コムネナの生涯と作品』。このあいだ『アレクシアス』の和訳が出ましたが、今度は著者アンナ・コムネナの評伝が! 著者は井上先生なので安心ですね。また同社クセジュからはジョエル・シュミット『ローマ帝国の衰退』。ローマ衰退論に関しては侃々諤々の議論があるようですが、そのあたり、最近の研究で整理はついているんでしょうか。
 筑摩書房7月、選書で嵯峨隆『アジア主義全史』。全史とは大きく出ましたが、アジア主義関連はしばらくご無沙汰なので手を出したいところ。
 山川出版社からは7月に世界史リブレット、新井由紀夫『中世のジェントリと社会』。今ちょうど『財政=軍事国家の衝撃』を読んでいるので前史の把握のためにも読んでおきたいですね。また8月には歴史の転換期シリーズ、三浦徹[編]『750年 普遍世界の鼎立』。ずっと待っていましたがやっと出ますね。
 講談社現代新書8月、青木健『ペルシア帝国』。青木先生の本ということは宗教史寄りになるのでしょうかね。扱われる時代の下限がどのあたりになるのか気になります。
 岩波文庫8月には『梁啓超文集』が収録される模様。梁啓超の文章で主要なものは東洋文庫に収録されていますが、それ以外のものになるのでしょうか。また岩波新書7月には岡本隆司『「中国」の形成――現代への展望』。シリーズの締めくくりの巻ですね。これまでの岡本先生の本との差分がどうなるのか。同8月には小池和子『カエサル――内戦の時代を駆けぬけた政治家』。岩波新書にしては珍しくローマ史でも評伝が出ますね。

 以下、最近読んだ本。

続きを読む

近況・新刊情報と最近読んだ本など

 読書会で『文化史とは何か』を終えたので、次は『財政゠軍事国家の衝撃』に手を出しています。普段読まない分野の本というのはやはり頭を使いますねえ。

 本屋はやっと通常営業に戻ったようですが、新型コロナ自体が消えたわけではないので用心深くいきたいものです。

 さて、新刊情報。
 刊行月は未定のようですが、今年中に名古屋大学出版会より櫻井康人『十字軍国家の研究――エルサレム王国の構造』が出るようです。エルサレム王国について日本語で読める研究書が出るというのはまさにビッグニュースで、お値段8800円とそこそこしますが、これは買うほかないでしょう。
 講談社学術文庫7月、アンリ・ピレンヌ/『ヨーロッパ世界の誕生――マホメットとシャルルマーニュ』。かなり前に出た訳書ですが、文庫化されるようです。また同月、廣岡正久『ロシア正教の千年』。NHKブックスからの収録の模様。
 中公新書6月、中谷功治『ビザンツ帝国――千年の興亡と皇帝たち』。このあいだオスマン帝国通史が出た中公新書から、今度はビザンツ通史が出るようです。ビザンツを扱った新書はかなり長い間出ていないので新たなスタンダードとなることを期待しましょう。また同月、倉沢愛子『インドネシア大虐殺――二つのクーデターと史上最大級の惨劇』。こちらは現代史の本。『世界史のなかの文化大革命』あたりと併せて読むといいかもしれません。
 白水社6月、マイク・ラポート『ナポレオン戦争』。ナポレオン戦争を初の総力戦として位置づけての一冊となるようです。
 山川出版社6月、『戦国期足利将軍研究の最前線』。「○○研究の最前線」シリーズは洋泉社の新書で出ていましたが、洋泉社がなくなってどうなるのかと心配していたら山川が引き継いでくれたようです。

 以下、最近読んだ本。

続きを読む

近況・新刊情報と最近読んだ本など

 相変わらず仕事以外は引きこもりの生活が続いています。仕事の方は食料品流通にかかわっているのでどういう状況になろうと開けるほかないので、給料の心配はあまりしなくていいのですが、それ以外がどうにも。仕事帰りに寄れる最寄りのジュンク堂も休業中なので新刊もなかなかチェックできず。
 一方でオンライン化もいろいろ進んでいるようです。以前お世話になった上七軒文庫もここ最近はオンライン講義に切り替えているようで、遠方でも興味のある方はチェックされるとよいのではないでしょうか。

 「囚われの歌姫」は四話が配信中ですのでよろしくお願いします。今回は私も少し画面に出るところでお手伝いさせていただいています。


 さて、新刊情報。出版スケジュールも昨今の情勢下でいろいろずれ込んできているようではありますが、出版社、著者の方々には無理をしない程度に頑張っていただきたいものです。
 岩波新書5月、中国の歴史シリーズ第四巻檀上寛『陸海の交錯 明朝の興亡』。
 刀水書房2021年春、永田雄三『トルコの歴史』。出版社のサイトを見てもタイトル以外の情報がほぼないんですが、どの程度のタイムスパンで扱った本になるんでしょうかね。

 以下、最近読んだ本。

続きを読む

近況・新刊情報と最近読んだ本など

 世間はコロナ禍で騒然としていますが、こんな時こそ外出せずに家で本でも読むに限りますね。行こうかなと思っていた特別展も軒並み中止になっているようですし。
 ちなみに東洋文庫の『大清帝国展』は明日オンラインで配信があるようです。このほかにもオンライン配信のある展示があるようなので、気になる方はチェックしてみるといいかもしれません。

 さて、新刊情報。
 平凡社4月、中世から近世へシリーズ、小川雄『水軍と海賊の戦国史』。江戸期に入ってからも含めた水軍衆の歴史が書いてあるようで、なかなか面白そうです。
 山川出版社4月、しばらくぶりの世界史リブレット人の新刊は高橋進『ムッソリーニ――帝国を夢みた政治家』の模様。

 以下、最近読んだ本。

続きを読む

近況・新刊情報と最近読んだ本など

 もう二月も半ばですが明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 上七軒文庫での井筒に関する師先生の講義も全三回が終わり、ちょっと気が抜けていましたが、引き締め直していきたいところです。

 前回お知らせした通り考証でお手伝いさせてもらっている『囚われの歌姫』コミカライズですが、先行配信がはじまっていますので、ぜひよろしくお願いします。このブログの読者の方であればキーワードのうち「政変」あたり気になるんじゃないでしょうか。


 さて、新刊情報。
 角川新書3月、大木毅『戦車将軍 グデーリアン』。大木先生、同レーベルからロンメル本も出していましたが今回はグデーリアンとの由。期待大ですね。
 中公新書3月はいろいろ面白そうな本が。佐藤猛『百年戦争――中世ヨーロッパ最後の戦い』、鴋澤歩『鉄道のドイツ史――帝国の形成からナチス時代、そして東西統一へ』、岡本隆司『東アジアの論理――日中韓の歴史から読み解く』。
 岩波新書の中国の歴史シリーズ第三巻も3月、古松崇志『草原の制覇 大モンゴルまで』。
 また中央ユーラシア史関連では勉誠出版アジア遊学シリーズから松原正毅[編]『中央アジアの歴史と現在――草原の叡智』。これは2月予定なので近いうちに出るでしょう。
 みすず書房3月、M・シュクリュ・ハーニオール『文明史から見たトルコ革命――アタテュルクの知的形成』。革命史の本というよりは、思想史の中にアタテュルクを位置づけるような形になっているようで、なかなかおもしろそうです。

 以下、最近読んだ本。

続きを読む

プロフィール

鉄勒京二

Author:鉄勒京二
西アジア史が好きな一介の歴史好き。歴史理論にも興味があり哲学関係の本も読みます。
望月桜先生の『囚われの歌姫』を考証面でお手伝い中。

当ブログは管理人が読んだ本を紹介したり、書いた文章を公開したりするための場です。執筆記事は西アジア史関係が多いですが、読書は西アジアにこだわらず地域・時代を広く浅く扱っています。
当ブログの内容を雑誌・書籍等にご利用されたい場合はご一報下さい。
管理人への連絡は下記メールフォームか拍手でどうぞ。

検索フォーム
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセスカウンター
リンク
月別アーカイブ