近況と最近読んだ本など

 何か相変わらず暑いなあと言っていたのに急に寒くなって秋がどこに行ったのかと思ってるところに台風が連続で来て、異常気象ここに極まれりの感がありますが、いかがお過ごしでしょうか。
 異常気象と言えば、磯貝先生の『武家政権成立史: 気候変動と歴史学』が発売されております。西アジア史は割と一般書だけでなく研究書も読むんですが、日本史は一般書ばっかりだったのでこの辺、手を出してみたいなあなどと思いつつ、積読も多く。

 それはそうと、ちょっとした事情でコミュニケーションスキルの本を読んでいますが、なんというか、話すより聞け、とか、相手の気持を推し量れ、とか、わかっちゃいるんだけど……みたいな記述が多くてどうしたものか。歴史好きの方なら多かれ少なかれ身に覚えがあると思いますが、改めて考えてみると私も「話したい」というより「語りたい」(もっと言えば「語り合いたい」)性分なのでありました。まあ、うだうだ言ってても仕事にならないので噛み砕きつつ実践していきたいところ。

 あと、大学の方から学内IDの期限が切れるよ、というメールが来てて、急いで定額有料論文のpdfを集めています。電子ジャーナルのかなりの部分が利用できなくなるのは痛いですね……。

 新刊情報では、岩波現代全書から『中国とモンゴルのはざまで――ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』という本が出るそうです。外モンゴルでは田中克彦先生の本が色々ありますが、内モンゴルの近現代史というとこれまた貴重なので期待しています。岩波現代全書は現状、いい感じのラインナップで来ているのでこの調子でがんばってもらいたいものです。
 また、文春文庫が学術レーベル「文春学藝ライブラリー」を創刊したようです。出版社のことを考えると歴史よりも思想に強いレーベルになりそうな気もしますが(理系の方はどうだろう)、要注目。

 以下、最近読んだ本(今回は二冊だけ)

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神軍 緑軍 赤軍/山内昌之


 副題「イスラーム・ナショナリズム・社会主義」。帯には「民族問題のアポリアに迫る 紛争の本質をソ連崩壊以前に逸早く指摘したカルチュラル・スタディーズの先駆的論考」とある。

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義賊伝説/南塚信吾


 ハンガリーの実在の人物ロージャ・シャーンドルを中心に、「義賊」の精神史を扱った本。

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イスラーム社会の知の伝達/湯川武


 世界史リブレット第102巻。

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納得しなかった男/山内昌之


 エンヴェル・パシャの評伝。

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鉄勒京二

Author:鉄勒京二
当ブログは一介の歴史好きが読んだ本を紹介したり、書いた文章を公開したりするための場です。執筆記事は西アジア史関係が多いですが、読書は西アジアにこだわらず地域・時代を広く浅く扱っています。
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