桜井俊彰『消えたイングランド王国』


 七王国時代が終わり、「イングランド王」の名が初めて史料に見えてから、ノルマンディー軍によるイングランド征服が行われるまでの「イングランド王国」の142年の歴史を扱った新書。

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南川高志『ユリアヌス』


 世界史リブレット人の一冊。副題は「逸脱のローマ皇帝」。帝国のキリスト教化が進んでいくなかにあって、異教の復興を目指した「背教者」とも呼ばれるユリアヌス帝の評伝。

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海老澤哲雄『マルコ・ポーロ』


 世界史リブレット人の一冊。モンゴル時代の大旅行家、マルコ・ポーロを扱う。

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近況・新刊情報と最近読んだ本など

 もはや私個人の近況でもなんでもありませんが、新刊情報を見ていたところ、講談社学術文庫2月の予定に森谷公俊『興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話』というタイトルがあるのが目に入ってきました。
 完結が遅れに遅れて2010年なので割と最近のシリーズのような気がしていましたが、興亡の世界史、第一回配本が2006年なのでスタートからもう10年になるんですねえ。大手出版社の世界史シリーズとしては挑戦的なシリーズ構成で、その上当たり外れがあって物議をかもしましたが、今にして思えばこの挑戦じたいが大きな財産ではないかなあと。
 ただ、気になるのは同じく講談社の新版中国の歴史シリーズが2004年スタートなのに未だ文庫になっていないところ。あちらも部分的にキワモノのあるシリーズではありましたが……。
 各社の世界の歴史シリーズですが、通史形式のもので最新になるのは中公の新版シリーズで、ハードカバー版の刊行がはじまったのが1996年。これも20年近く前ということになります。そろそろどこか、特に前に出したシリーズが完全に古くなっている河出あたりが新シリーズを企画してくれないものかと思いますが、さてはて。
 山川の世界歴史大系は1990年に刊行が始まり、現在も続刊中です。山川の書店向けページで確認できるかぎりだと、二期のラインナップで未刊のものでは朝鮮史全二巻、イタリア史全三巻、アイルランド史、ポーランド史、タイ史各一巻が今後出るようです。正直、世界各国史の西アジア史は二冊では分量不足が否めないので大系の方で出して欲しいと切に思うのですが、まだまだ先は長そうな。

 さて、その他の新刊情報。
 山川出版社のサイトによると、なんと世界史リブレット人の今月の新刊の発売日は本日18日とのこと。本当に出てるんだろうか。明日書店に寄ってみます。
 東北の中世史第四巻『伊達氏と戦国争乱』は21日。
 学術文庫1月に橋場弦『民主主義の源流 古代アテネの実験』。サブタイトルを見るに『丘のうえの民主政 古代アテネの実験』の改題でしょうか。また現代新書では乃至政彦『戦国の陣形』。戦国の軍事史というと城関連のものはいろいろありますが、この本は野戦を扱うものになるようです。
 ちくま学芸文庫1月に川北稔『世界システム論講義─ヨーロッパと近代世界』。世界システム論は、論として成り立つか否かという話とは別にヨーロッパ中心主義的であまり好きではないのですが、とりあえず買って読んでみようと思います。
 岩波書店からは新書で1月から新書中世史シリーズが始まる模様。第一巻は五味文彦先生の『中世社会のはじまり』。以下、四巻まで続くようです。

 以下、最近読んだ本(今回は二冊だけ)。

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近況・新刊情報と最近読んだ本など

 師走も早いことで中旬になってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。そろそろなんだかんだと忙しくなる時期ではあります。
 当ブログは目次の管理が面倒くさくなってきたのでいっそサイトを作るべきかと悩みつつ、なかなか実行に移せないでおります。個人サイトの経営も一時に比べてSNSやブログの普及でかなり下降線をたどっているように思いますが、やはり自由度が高いのは魅力的ですね。

 ところで、時事通信が伝えていますが、ハンガリーのシゲトヴァールで陣没したスレイマン大帝のものと思しき墓が見つかったようです(記事はこちら 「スレイマン1世の墓か=オスマン帝国の大皇帝-ハンガリー」)。確定情報が出るのは発掘が再開される来年4月以降ということのようですが、楽しみに待つとしましょう。
 墓と言えば、墓誌の研究なぞは古代ローマや中国史では盛んなようですが、西アジア史研究においても始まって暫く経つようで、特にイスタンブルの墓地で悉皆調査が行われ、大きな成果を生み出しているとのことです。

 さて、新刊情報。
 トルコ近代史の新井政美先生が『憲法誕生: 明治日本とオスマン帝国 二つの近代』という本を出すようです。発売日は今月24日。クリスマスイブにぶつけてくる河出書房の真意やいかに。
 世界史リブレット人今月の新刊は『マルコ・ポーロ』と『ユリアヌス』。果たして今回は月の変わらぬうちに出るのでしょうか。
 1月には東洋文庫から家島彦一先生がイブン・ジュバイルの旅行記の新訳を『メッカ巡礼記』というタイトルで。藤本・池田両先生監訳版のものが講談社学術文庫に収録されていますが、これが500頁ほど。東洋文庫で三分冊されるということは相当分量が増えることになりますが、訳注が充実するということでしょうか。
 岩波新書1月に五味文彦先生の『中世社会のはじまり』という本がありますが、どうやら岩波新書で中世史シリーズが始まるようです。
 小説の本では佐藤賢一さんがなんとハンニバルを書くようで。こちらも発売日は1月。タイトルはそのものずばり『ハンニバル戦争』。『カエサルを撃て』と『剣闘士スパルタクス』のあとにもう一作ローマものを準備しているという話がありましたが、やっと真打ち登場という感があります。

 以下、最近読んだ本。

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鎌田繁『イスラームの深層』


 現在に至るまでのイスラーム神秘主義について平易に解説した一冊。

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プロフィール

鉄勒京二

Author:鉄勒京二
当ブログは一介の歴史好きが読んだ本を紹介したり、書いた文章を公開したりするための場です。執筆記事は西アジア史関係が多いですが、読書は西アジアにこだわらず地域・時代を広く浅く扱っています。
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