池田嘉郎『ロシア革命』

 
 ロシア革命をタイトルに冠している一冊だが本書の主人公はレーニンやボリシェヴィキではない。二月革命で君主制が倒れ、十月革命でボリシェヴィキが権力を奪取するまでの間、曲がりなりにも西欧諸国と並ぶ(ボリシェヴィキのように「追い越そう」としたわけではない)制度・体制を作り上げようとした臨時政府が本書の記述の中心となる。ゆえに、二月革命から話が始まり十月革命で締められるものの、それは革命の完成ではなく、臨時政府の終わりであり、本書の副題は「破局の8ヶ月」なのである。

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鉄勒京二

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