スハ・ラッサム『イラクのキリスト教』


 キリスト教が産まれたのはレヴァント地方で、地理的には西アジアに属する。イラクはキリスト教の発祥地からほどなくのところにあり、当地でのキリスト教も長い伝統を持つがその実態については等閑視されがちである。本書は、北イラクの大都市モスル出身のクリスチャンである著者が、その歴史から現在おかれている状況までを述べた一冊だ。

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近況・新刊情報と最近読んだ本など

 近況記事をしばらく書かないうちに読んだ本が12冊も溜まっていて下の長さがえらいことになってしまいましたが、まあそれはさておき。
 以前、NHK青春アドベンチャー枠で並木陽さんの『斜陽の国のルスダン』がラジオドラマ化されました。今回はなんと並木さんのラジオドラマオリジナル脚本で『暁のハルモニア』という作品が放送される模様。舞台は三十年戦争時代のヨーロッパのようで、放送は8月27日から。放送から1週間は聞き逃し放送もあるようなので要チェックです(『真田丸』で真田信尹を演じていた栗原さんがスウェーデンの宰相オクセンシェルナ役で出演されるそうで、個人的に注目しています)。

 では、新刊情報。
 明石書店から今月末、『幸福の智恵 クタドゥグ・ビリグ』。テュルク語による現存最古のテュルク・イスラーム文学作品が和訳されたようです。訳者は山田ゆかり氏。
 山川出版社9月、鈴木董『文字と組織の世界史――新しい「比較文明史」のスケッチ』。鈴木先生の『オスマン帝国の解体』なんかを読んでいると文字に着目した文化世界論を展開しているんですが、それがまとまった一冊の本のようですね。400頁近いのでけっこう歯ごたえのありそうなものになるようで。
 
 以下、最近読んだ本。

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鉄勒京二

Author:鉄勒京二
当ブログは一介の歴史好きが読んだ本を紹介したり、書いた文章を公開したりするための場です。執筆記事は西アジア史関係が多いですが、読書は西アジアにこだわらず地域・時代を広く浅く扱っています。
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