比佐篤『貨幣が語るローマ帝国史』


 副題は「権力と図像の千年」。貨幣の図像の分析をもとにローマの歴史を通覧する。

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読書案内:歴史学の脇道としての現代思想

 このブログの近況記事をチェックされている方はお察しのことと思いますが、最近よく哲学書を読んでいます。きっかけはいくつかありますが、ひとつは現代歴史学が言語論的転回への対応に苦慮していた、ということです。記事タイトルからはヘーゲルやマルクスの歴史哲学、あるいは歴史の引き受け方を論じたベンヤミンの『歴史の概念について』などの話かと思われるかもしれませんが、その手の話はほぼ出てきません。
 この記事では、歴史学と哲学の関わりを中心に簡単な読書案内をしてみたいと思います。基本的には歴史学に軸足を置いている人を対象としているので、哲学書に関しては原典より解説書の紹介の方が多くなると思います。

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近況・新刊情報と最近読んだ本など

 もう二月ですが改めて今年もよろしくお願いします。新年一発目の記事はまさかのセンター試験ネタでしたが、まあこれはちょっと書いておかないといけないなと。結論自体は煮え切らないものになりましたが。

 さて、新刊情報。
 岩波新書3月、10講シリーズの新刊はイタリアの模様、北村暁夫『イタリア史10講』 。
 同じく岩波から単行本エチェンヌ・ドゥ・ラ・ヴェシェール『ソグド商人の歴史』。こちらは2月7日発売なのでもうすぐですね。
 角川新書3月、大木毅『「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨』 。著者が大木先生なので歴史学寄りとは言え角川でこの手のテーマは珍しいような?
 中公新書2月、野村啓介『ナポレオン4代』。ナポレオン1世、同3世ならともかく、4代という枠組みで扱うのは珍しい気がしますねえ。
 また、刊行時期は未定ですが名古屋大学出版会から小川道大『帝国後のインド――近世的発展のなかの植民地化』。「イギリスによる統治政策の導入と浸透はなぜ可能となったのか。帝国の衰退と後継国家による群雄割拠のもと生じた在地の大変動から条件を探り、暗黒史観を覆す」とのこと。A5判448頁6800円と重量級の本ですが面白そうです。
 京都大学学術出版会より、岩本佳子『帝国と遊牧民――近世期オスマン朝の視座より』。こちらは今月発売。
 ちくま学芸文庫3月、前田耕作『バクトリア王国の興亡 ヘレニズムと仏教の興隆の原点』。
 あまり聞かない出版社ですが現代政治経済研究社2月、アッラーマ・ヒッリー『イマーム位を知るための高貴なる道』。ヒッリーは十二イマーム派の学者で、フレグ・ウルス時代に活躍した人物ですね。

 以下、最近読んだ本と観たDVDなど。

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今井昭夫『ファン・ボイ・チャウ』


 世界史リブレット人の一冊。副題は「民族独立を追い求めた開明的志士」。

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鉄勒京二

Author:鉄勒京二
当ブログは一介の歴史好きが読んだ本を紹介したり、書いた文章を公開したりするための場です。執筆記事は西アジア史関係が多いですが、読書は西アジアにこだわらず地域・時代を広く浅く扱っています。
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