宮野公樹『学問からの手紙』を読む

 先日の記事で梅田であったトークイベントに行ってきたという話はしましたが、その際の登壇者の宮野公樹先生(京大の准教授)が新刊を出すということで少し紹介がありました。それがこの『学問からの手紙』という本です。

 本書は宮野氏の学問観を述べた本になっていまして、構成は次の通り。

 問いに学ぶ
 第1章 大学で学ぶということ
 第2章 学問の役割
 第3章 学者として生きる
 おわりに

 以下、個人的な関心(人文学・在野・アマチュア)に基づいた感想や、関連しそうな学問論、思想などと絡めつつ中身を紹介していきたいと思います。

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佐藤彰一『禁欲のヨーロッパ』


 副題は「修道院の起源」。

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野村啓介『ナポレオン四代』


 ナポレオン1~4世の評伝。
 副題は「二人のフランス皇帝と悲運の後継者たち」。

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長谷川貴彦『現代歴史学への展望』


 主にイギリスと日本の現代歴史学の方法論の変遷を辿る史学史的論集。
 副題は「言語論的転回を超えて」。

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小松久男[編]『1905年 革命のうねりと連帯の夢』


 山川のシリーズ「歴史の転換期」の第六回配本。

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近況・新刊情報と最近読んだ本など

 TRTの日本語版が報じていますが、イラク南部で新バビロニア時代の円筒書簡が発掘されたそうで、これが世界最初の絶縁状だったとのこと(「世界最初の「別れの手紙」が発見」)。差出人は新バビロニア最後の王として知られるナボニドゥスで、宛先は彼の女奴隷。どうやら王はこの女奴隷に浮気されていたらしく、その裏切りに失望して別れを切り出したようです。
 王のものとは言え、まさか2500年の時を経てどちらかと言えば私事に属するような(個人的な)手紙が発見されるというのは、なんとも想像を絶することで。

 さて、新刊情報。
 岩波新書から「シリーズ アメリカ合衆国史」という叢書が出るようです。第一回配本は4月20日で和田光弘『植民地から建国へ――19世紀初頭まで』。予定では全四冊となっています。
 パブリブ4月、木村香織『亡命ハンガリー人列伝』。パブリブも面白い出版社で色々ニッチな本を出していますが、今回は亡命ハンガリー人がテーマ。A5判352頁というのでけっこうな重量級。
 中公新書5月、島田周平『物語 ナイジェリアの歴史――「アフリカの巨人」の実像』。中公の物語○○の歴史シリーズは割とマイナーな国のものも出ていますが、それにしてもなかなか攻めたセレクトです。これはマストアイテム。
 白水社5月、ウィリアム・トーブマン『ゴルバチョフ』上巻。まだ存命の人物ではありますが、大部の評伝が訳されるようで。

 以下、最近読んだ本。

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鉄勒京二

Author:鉄勒京二
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