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ジハード/定金伸治


 歴史小説と言うべきかファンタジーと言うべきか。ちなみに裏表紙には「歴史ファンタジーシリーズ」とある。読んで字の如くそのまんまである。
 女の子が活躍する。しかもツンデレである。歴史物が苦手な人もライトノベルのノリで読めるだろう。というのも当然で、元はジャンプノベルだ。一般向けとしても面白いのではないかということで加筆修正を加えて集英社文庫から出版する運びとなったらしい。
 全六巻だが、流石に全部貼り付けるとスペースを圧迫するので一巻のみリンクを貼っておこう。
 個人的には史実の人物はこの時代の前か後(前ならザンギーやウヌル、後ならフリードリヒ2世やバイバルス)が好きなのだがそれでも強烈なキャラクターのオンパレードだったと思う。獅子心王リチャード1世、イスラムの聖将サラディンは言うに及ばず、実際の年代記ではほんの端役にしかなっていない人物にまで役割が与えられているからびっくりである。ちなみに、自分は時々小説……のようなものを書くのだが、同じようなオールスターをやろうとして見事に転けた。自分の如き若輩と比べるのもなんだが、作者の手腕に感服するばかりである。

 きちんとした歴史小説かというとまったくもって否である。トンデモ設定としか言いようがない。アイヴァンホーやロビンフッドまで登場させる上に、アル=カーミルが暗殺教団の刺客だったり、サラディンの放蕩息子アル=アフダルは実はかなりの実力者だったり、蒼狼キヤト=テムジンには更に裏があったりする。
 しかしまあ面白い。読ませる力が十分にある。

 ちなみに乙一氏が後書きの連載という試みをしていたりする。

章立て

一巻
 第一話  猛き十字のアッカ
 第二話  小憩ダマスカス
二巻
 第三話  吼えるライオンの魂
 第四話  こぼれゆく者のヤーファ
 第五話  落葉の遺産
 第六話  呼ばわる声響く夜
三巻
 第七話  沈潜より目覚める者
 第八話  氷雪燃え立つアスカロン
四巻
 第九話  疾走する優しき祈り
 第十話  神無き瞳に宿る焔
 第十一話 赤帝の足音迫る日
五巻
 第十二話 集結の聖都
 第十三話 和平への道筋
 第十四話 夢去りて聖戦<ジハード>
六巻
 第十五話 主よ一握りの哀れみを(上)
 第十六話 主よ一握りの哀れみを(下)
プロフィール

鉄勒京二

Author:鉄勒京二
当ブログは一介の歴史好きが読んだ本を紹介したり、書いた文章を公開したりするための場です。執筆記事は西アジア史関係が多いですが、読書は西アジアにこだわらず地域・時代を広く浅く扱っています。
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