カイクバード1世あれこれ

カイクバード1世と言えば、アイユーブ朝のアル=カーミルや、ホラズム=シャー朝のジャラールッディーンの同時代人で、ルーム=セルジューク朝で唯一「大帝」と呼ばれ、クリミア半島まで勢力を伸ばし、大セルジューク朝の栄光を再現した人物(以上概ね日・英wikipedia準拠)なんですが、どうにもジャラールを相手にしたときのヘタレっぷりが酷い
(当時、ジャラールは潜伏していたインドから脱出して西アジアで再び大勢力を築きつつあった)

最初はアイユーブ朝の兄弟間内紛(カーミルとアシュラフに、ムアッザムとムザッファルが対抗する形)に絡んで、色々ごたごたしたあげく、ルームとホラズムが対立する形になります
カイクバードはジャラールに決別の手紙を送って、態度をはっきりさせます

まあ、ここまではいい

ジャラールが接近
一日五回も使者を送ってアイユーブ朝に救援要請
→しぶしぶだったのか、最初からそのつもりだったのか、ともかくカーミルとアシュラフは要請を受諾し、アシュラフがルームへ
→アイユーブ朝軍が合流して、カイクバードは対ジャラール先遣隊三千を編成
→先遣隊が本隊とはぐれてしまい、ジャラールと遭遇、壊滅
→カイクバードは慌てて撤退を考えるほど取り乱す
→このまま退いたら来た意味がないのでアシュラフがカイクバードを励ます
→カイクバードは気を取り直す
→気を取り直したはいいが神頼み
 「断食、罪人の放免、貧民への喜捨を命じ、一睡もせず礼拝と祈祷に過ごした」by イブン・ビービーの史書
実際に奮戦したのはどっちかっつーとアシュラフ

えー、これを「ヤッス・チメンの戦」といいます
ちなみに戦力はルーム軍二万、アシュラフ軍五千だった模様

なんつーか……優秀な部下でもいたんですかね?
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鉄勒京二

Author:鉄勒京二
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