スキタイと匈奴 遊牧の文明/林俊雄


 興亡の世界史シリーズ第2巻。騎馬遊牧民の先駆け、スキタイと匈奴についての概説。
 
 スキタイはヘロドトス、匈奴は司馬遷、班固等の文献資料を軸として、くさび形文字のアッシリア語史料や、近年の考古学的な成果を利用し文献資料を補い、検証していく。

 スキタイはその世活用式から、謎のままの故郷、勢力圏の変遷、匈奴は統治機構、対漢政策などなど。フンについても一章を割いてあり、フン=匈奴説の検証を行っている。

 入門書としては分かりやすいが、検証作業や遺跡の模様等逐一記述してあるので少々冗長になった感は否めない。一方で未だ定説がない古代騎馬遊牧民の研究の雰囲気を感じられるという面もあるので、考古学者にとって、盗掘がいかに腹立たしいかということが分かった気もする。
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鉄勒京二

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