テルマエ・ロマエ買いました&風呂文化あれこれ

 いやあ、気になってたんで今日三冊まとめ買いしたんですが、面白いですね、これ!
 有名なので説明するまでもないかもしれませんが、古代ローマの建築技師が現代日本へタイムスリップして……(※ただし風呂場限定)というお話。マジメくんがマジメにやってるだけなのに、舞台が転げるといい感じに笑えてくるという好例。
 バカバカしいながらも考証が割合ちゃんとしてるってことなので(ローマは専門外なので伝聞)、歴史ものとしてもよいのではないかと。ハドリアヌス帝も出てくるし。
 各話毎の解説というか随筆も適度に読みやすくていい感じです。



 余談ながら、ローマ後のヨーロッパでは一部の地域を除いて風呂文化は廃れていきます(水浴びして体洗ったりはしてたようですが)。どうやら混浴の風呂で「そういう」行為に及んだ人が多かったらしく、「そういう」病気が流行ったとかなんとか……。一方、その後のイスラム圏では(というか今でも)ハマムという浴場が一般化してます。イスラム圏なので当然ながら男湯女湯は別です。
 十字軍映画「キングダム・オブ・ヘブン」のDC版でオーランド・ブルーム演じる主人公のバリアンが風呂に入ってるシーンがありますが、あれ、実は風呂がヨーロッパになかったため、バリアンがイスラム文化に親しんでますよ、ということを示すシーンなんですね。劇中では何の説明もなかったけど。
 オスマン帝国の侵攻によって占領されたハンガリーで、雨後のたけのこのようにハマムが建てられたという面白い話も残ってます。ローマ以来の伝統もありますが(ローマの時からブダは温泉だらけだったそうな)、一般人が入れる大衆浴場をこれでもかと建てたのはオスマンの人たちだったようです。(すこし話がずれますがハンガリーのお隣のチェコでは「飲む温泉」が流行ってるとか……)
 イスラム圏で浴場は病院やモスクと同じくワクフで経営されていることも多いようなので、公共施設としてしっかりと地位を占めてたようです。

 日本人は無類の温泉好き、風呂好きですが、他所の国の風呂事情を調べてみるのもなかなか面白いかもしれません。
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鉄勒京二

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