「世界の英雄」がよくわかる本/寺沢精哲



 「超」入門書、というか雑学本の分類に入るかもしれない。PHP文庫のよくわかる本シリーズの一冊である。
 洋の東西を問わず伝説上の英雄から近現代の英雄まで適当にみつくろって集めてみた、というような趣の本。ぶっちゃけると不正確な記述もある。
 まあしかし右も左も分からないような状態から、世界史を学ぶには、一人の強烈な人物を知ることをスタート地点に置くのも悪くはない。そのためには最適である。予備知識は全くいらない。軽く読める。好きな人物から読める。(何せ一人につき二・三頁で107人を紹介しているのだ)。

 紹介されているのはアレクサンドロス大王、チンギスハーン、ナポレオン、フリードリヒ大王といったような有名どころから、日本では少々馴染みの薄い(逆にマニア受けするような)ティムール、ジェロニモ、ヴラド・ツェペシュなどなど。
 また、このシリーズの特徴としてイラストが多く使われている。どこまで時代考証されているかはさておき、イメージを作り上げる一助としてはありがたいし、ふとしたときにパラパラとめくるだけでも楽しい。

 この本でお気に入りの一人を見付けたら、集英社や小学館の学習漫画シリーズ(最近のものは案外時代考証や構成において出来がいい。集英社のものは文庫版が出ている)や概説史本などでその人物が出てくる時代を調べてみるとよいだろう。

 本棚に一冊あると楽しい本である。
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鉄勒京二

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