588年 記事番5 フランク、ムスリムの隊商を襲う

イスラム歴588[西暦1192-1193]年 完史英訳2巻P399
「フランクがムスリムの一軍と隊商に打ち勝ったことに関する記事」

括弧内は管理人の注
管理人は翻訳・要約に責任を持たない

以下訳文と要約
 ジュマーダ2月の9日[原注:1192年6月22日]、フランクたちは、エジプトから大きな隊商に同行して一軍が向かってきているとの情報を得た。その軍の司令官は、アル=アーディルの異父兄弟のファクル=アッディーン・スライマーンで、何人かのアミールが彼に同行していた。フランクたちは、夜の間に移動し、ヘブロンの領地で彼らに襲いかかった。我々の兵士たちは逃げた。書記の一人が殺されはしなかったが、何人かの従者が殺された。彼らの天幕と備品はフランクたちに奪われた。隊商について言えば、一部は捕らえられ、逃げおおせた者はヘブロンの丘へ入った。フランクたちは追撃の危険を犯さなかった。もし彼らが半リーグほど追撃にしていたら、彼らは全滅していただろう。隊商の生き残りは四方へ散り霧散し、再び集まるまで苦痛に喘いだ。
 我々が貿易のためエジプトへ送り、この隊商から帰ってきた我々の仲間の一人が、私に以下のように語った。

「 フランクたちが我々に襲いかかったとき、我々はちょうど出発するため荷物を積んだ動物を起こしていた。彼らは突撃し、我々に襲いかかってきた。私は誰か他の人の荷運びの動物たちとともに私の獣を走らせ丘へ上った。フランクの一団が、我々に追いつき、私についてきていた動物たちを奪っていった。私は彼らの真正面で弓の射程内にいたが、彼らは私のところには来なかったので、私は私のものだけ持って逃げた。私はどこへ行こうとしているのかわからないまま歩き続けた。突然丘の上の大きな建物群が私の視界に入ってきた。私はあれが何か訪ね、答えてもらった、『あれはカラクだ』。私はそこへたどり着き、そこから安全にイェルサレムへ向かった。」

 この男は無事で健康にイェルサレムを発ち、彼がアレッポの近くのブザーアについた時、盗賊に襲われた。彼は災厄から逃げたが、安全なところまで逃げたときには路に迷っていた。
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鉄勒京二

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