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ソグド人の東方活動と東ユーラシア世界の歴史的展開/森部豊


 安禄山の乱とそれ以降を中心に、商人としての役割にとどまらないソグド人の東方での活動を研究した著作。
 
 ソグド人と言えば東西交易に活躍したイラン系の商業民、というイメージが強い。しかし、最近の研究ではソグド人は武人として東ユーラシアの軍事的パワーバランスに強く関わっていたということが分かってきているそうだ。
 本書は、主に漢文文献を用い、安史の乱以後のソグド人の動向を分析することによって、ソグド人が東ユーラシアでどの程度の、そしていかなる役割を持っていたかを考察する。

 中国本土におけるソグド人の活動の前史から、安史軍、そして安史の乱で帰順してきた武将をそのまま置いた河朔三鎮、河東における沙陀、吐谷渾、それぞれの勢力内でのソグド人の動向を順序立てて書く。
 墓誌銘などの石刻史料に見るソグド系の姓を分析することによって、どの程度のソグド人が活動していたか推察する試みが面白い。

 ところで最近は、ソグド人の従士制が、東の義児・仮子制度、西のマムルーク制度に影響を与えているという研究があるそうである。本書は東ユーラシアのみの研究だが、ソグド人研究は今後、ユーラシア規模でますます面白くなってくるかもしれない。
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鉄勒京二

Author:鉄勒京二
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