中世シチリア王国/高山博


 シチリア王国史研究の第一人者の手による概説書。
 
 個人的には完史を読んでいてやたらルッジェーロ2世が出てくるので、シチリア王国と北アフリカ諸王朝の外交・戦争を知りたくて読んだのだが、その点は大して情報はなかった。
 それはさておき、シチリア王国の通史としては優れた本である。ノルマン人の南イタリア進出から、フリードリヒ2世(本書ではフレデリクス2世)の時代まで、シチリアの歴史を扱う。
 政治史、制度史から文化史まで、バランス良くカテゴリ分けされて書かれている。ギリシア・ノルマン・イスラームという三つの異なる文化圏の折衝地としてのシチリアは、それだけに面白い様相を見せる。
 手頃なのでお勧めの一冊。
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鉄勒京二

Author:鉄勒京二
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