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近況と最近読んだ本など

 学校の課題でツルゲーネフの『父と子』を読んでいます。なんというか……最初に思っていたほど読みにくくはないし面白くないわけでもないんですが、これ読むなら歴史の本読むわー、というのが教養の無い私としては正直なところ。確かに読んでみてロシア文学にファンがいるということも納得はできましたけどね。
 そろそろテスト期間に入るのでまた更新が滞るかもしれませんので、どれだけの人が見てくれているのか分かりませんが一応お知らせまで。
 以下、最近読んだ本でブログのジャンル方針に合致しないものなど。
 

■宮崎市定『雍正帝 ――中国の独裁君主』
 噂の雍正帝の赤ペン先生っぷり、ワーカーホリックっぷりが分かる本w
 今でこそ清朝の康熙帝・雍正帝・乾隆帝の三代は名君、という評価が定着してますが、康熙帝・乾隆帝の間の雍正帝の評価を浮上させたのはこの本の功績が大だと思います。何か最近逆に乾隆帝の評価が下がりつつあるような気もしますが……。
 この本は手頃な評伝で宮崎本の例に漏れず読みやすいので中国史に興味のない人にもおすすめです。文庫本だから安いし。


■レッシング『賢人ナータン』
 18世紀末ころの劇詩。舞台は十字軍時代のイェルサレム。
 サラディンが登場するというので読んだんですが、なんというかまさしく「佳き君主サラディン」を体現したようなサラディン像で逆に面白かったです。サラディンはリチャードを褒めりゃいいと思ってるとか、乞食が嫌いだから乞食を減らすために自分が乞食と同じような生活をするまで施しをしていると言われたりとかw
 あの時期に宗教間の対立を馬鹿馬鹿しいと切って捨てるのはなかなか勇気があると思いますが、レッシングがこれを書いた当時のドイツの世相にそこまで詳しいわけではないので、その辺を調べるのも後々の宿題に。


■岡本隆司『李鴻章 ――東アジアの近代』
 清末も勉強してやろうと思って評判が良かったので読んだ本。
 李鴻章と言えば世界史選択者の大半が覚える名前でしょうが、本人についてはあんまり知られてない人。
「よくよく考えてみれば、日本人の中国認識はかなり偏っている」「諸葛孔明は知っていても、李鴻章を知らない現代日本人は少なくあるまい」「しかしどちらが、日本人と直接の関わりがあり、いまの日本にも大きな影響を与えたのかは、火を見るよりも明らかである。これではまことに困るのである」
 とまあ著者の言がいちいちごもっともでありまして。
 内容はタイトル通りでいうなれば「李鴻章とその時代」ですね。「その時代」についての分量も多いので、李鴻章のパーソナリティについての記述がやや圧縮されている面はあるかもしれませんが、面白かったです。
 李鴻章も、彼の師匠の曾国藩も、そこそこ有能だったがために色々仕事をおしつけられて、自身のやりたいことはやらせてもらえないまま使い潰された人、という面があるのかなあと思いました。まあ李鴻章は曾国藩ほど不自由してはなかったようにも読めますが。曾国藩の過大評価はむしろ本人も心外なんじゃないかと思ったり。
 清末の入門書としてもおすすめ。
 清末とオスマン帝国末期の比較も面白そうだなあ。


■宮崎市定『科挙 ――中国の試験地獄』
 学校で出された課題本。まあ宮崎先生の著作で、名著の誉れある本なので面白く読めるっちゃ読めるんですが。
 だいたい高校の世界史の参考書なんかで科挙の豆知識とかコラムが載ってたりすると、この本がタネ本になっていることがほとんどのような気がします。
 個人的にはベトナムの科挙との比較がやってみたいと思ってたんですが、ベトナム側の資料のあまりの少なさに愕然としているところであります……。
プロフィール

鉄勒京二

Author:鉄勒京二
当ブログは一介の歴史好きが読んだ本を紹介したり、書いた文章を公開したりするための場です。執筆記事は西アジア史関係が多いですが、読書は西アジアにこだわらず地域・時代を広く浅く扱っています。
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