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ギリシア文明とは何か/手嶋兼輔


 ギリシア文明通史。
 
 細かい戦争や事件を追うよりは、ある程度大きな地域(「東地中海世界」という言葉が本書ではよく出てくる)や、また長いスパンで見た歴史の中のギリシア、といった主題をメインに据えているようである。ローマとギリシアの連続性を過度に重要視することを戒め、この二つの文明が東西で背中合わせに育ったものであることも強調する。(「ギリシア・ローマ文明」という言い方が成り立つなら「エジプト・ギリシア文明」でもかまわないだろう、という)。
 ギリシア内部については、ヘロドトスやクセノポン、アレクサンドロスなどのように積極的に外へ出て行こうとする性格と、ソクラテスやアリストテレスのようにあくまでギリシアに閉じこもる性格の二面性があるという見方をしている。

 ある程度大きな流れを説明しながら重要なエピソードを拾っていく形になっているので、細かいことを知りたい場合にはあまり便利な本ではない。あくまで、古代ギリシアの歴史をどう見るか、それを論じる形になっている。古代ギリシアの歴史を少しかじったくらいの人が、文献内在的な見方の縛りからすこし離れるには良い本だと思われる。
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鉄勒京二

Author:鉄勒京二
当ブログは一介の歴史好きが読んだ本を紹介したり、書いた文章を公開したりするための場です。執筆記事は西アジア史関係が多いですが、読書は西アジアにこだわらず地域・時代を広く浅く扱っています。
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