アレクサンドロス大王征服記/赤羽堯


 古代マケドニアの英雄アレクサンドロス大王の一代記。
 アレクサンドロス大王もの、というか、古代ものの歴史小説は初めて読んだのだがちゃんと楽しめた(同じ1997年に阿刀田高先生の「獅子王アレクサンドロス」も出版されたらしいが……偶然か?)。ティール(テュロス)やダマスクスがこのころにはもうあった、というのも実感できた。
 アレクサンドロスの父親、フィリッポス二世の業績についてもちゃんと書いてあるのが嬉しい。
 合戦の陣形図が適宜挟まれているのもありがたい。

 同じ作者の「復讐、そして栄光」と同じく、脚注が本文中に挟み込まれているが、他の文の量が例によって膨大なので違和感はそれほどない。

章立て

第一章 父親と息子
第二章 東征と信託
第三章 略奪と寛容
第四章 征服と強調
第五章 神々の終焉

 しかし、この著者の本は二作目だが、キャラクター設定が薄く、若干主人公の描写が似たり寄ったりになっているのはたまたまなのか……?歴史を扱っているのだから別にそれが悪いというわけではないのだが。
プロフィール

鉄勒京二

Author:鉄勒京二
当ブログは一介の歴史好きが読んだ本を紹介したり、書いた文章を公開したりするための場です。執筆記事は西アジア史関係が多いですが、読書は西アジアにこだわらず地域・時代を広く浅く扱っています。
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