キングダム・オブ・ヘブン DC版


監督:リドリー・スコット 主演:オーランド・ブルーム。
 12世紀の十字軍もの。サラディンによるイェルサレム陥落時の防衛側の指揮官、バリアン・ド・イベリン(またはバリアン・ディブラン、イスラム側史料ではバリアン・イブン・バルザーン)を主役にしている。
 映画公開版から50分追加されたDC版だが断然こちらがお勧め。
 まあ、役者陣を見ていろいろ言いたいことのある人もいるだろうが、ウチのブログの方向性とは違うのでそういう話はカット。

 この時代のスーパーヒーローたるリチャード1世は最後に少し出てくるだけで、ボードゥアン4世、ギー・ド・リュジニャン、ルノー・ド・シャティヨン、トリポリ伯レイモン3世(作中ではティベリウス)等々、十字軍史をかじった人なら名前くらいは聞いたことのある、逆に言えば名前くらいしか聞いたことのない人々が画面の中で動き回る(彼らの詳しい事跡は「アラブが見た十字軍」他参照)。

 時代考証がかなりよく出来ており、当時の雰囲気がよく分かる。北アフリカに実物大のイェルサレムの町並みを作ったというのだから驚きである。スケールが壮大で素晴らしい。
 ただ、少々ストーリーが難解なので、予習してから見ることをお勧めしたい。

 また、かなり史実から脚色してある部分があるので注意を要する。史実のバリアンについては、追々このブログで扱うつもりなので、気になる人は待っていて欲しい。
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鉄勒京二

Author:鉄勒京二
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