バルト海の復讐/田中芳樹


 15世紀北ドイツ、栄華を誇ったハンザ同盟の都市とバルト海を舞台に繰り広げられる復讐劇。
 作者は歴史に限らず幅広いジャンルを手がけている田中芳樹氏。
 復讐劇と言っても暗い雰囲気は無い。

 中世後期のドイツの雰囲気を知りたい人にはお勧め。実在の人物が重要な役割で出てくるわけでもない。歴史小説というよりは時代小説だろうが、考証がそれなりにしてあるようで、後書きによれば現地にも行ったとのことらしく、情景は描きやすい。

 2時間弱あれば読めたので、そこまで頭を使う本でもないし、暇つぶしには丁度良い。何よりこの作者のことなのでシリーズ物はなかなか完結しないことがあるが、本作は一冊で完結しているのも有り難かったりする。
 もっとも、田中氏のやたら登場人物の多い、しかもそれぞれにキャラが立っているようないつもの小説を読んでいる人には物足りないかも知れないが。

 ちなみに、地味にドイツ騎士団の名前が出てくる。
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鉄勒京二

Author:鉄勒京二
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