十字軍



監督:セシル・B・デミル 主演:ロレッタ・ヤング

 第三回十字軍を扱った1935年のアメリカ映画。
 
 突っ込み所は色々とある。ティールを救った英雄であるはずなのに、やたらと小物臭いモンフェラート侯コンラード、溺死せずにサラディンに会っているバルバロッサ、途中から画面上にいなくなるフィリップ尊厳王、先陣を切って敵陣に突っ込むサラディン、史実云々以前にとりあえず思考せずに突っ走ってみる登場人物たち……。
 と、まああげつらってみたが、それなりに楽しめることは確かである。リチャード獅子心王がなかなか親しみやすい人物として描かれており、また、敵のサラディンもただ粗野な支配者ではない。セットにしろ衣装にしろ今でもそれなりに見るに耐えるもので、35年当時としては大作なのではないか。

 アッカ攻防戦からかなりの行程をすっ飛ばしてリチャードとサラディンの和約まで持っていっているが、それはそれでスピード感のあるストーリー展開に一役買っている。2時間ほどの映画だが、冗長さが無い。
 リチャードとベレンガリアのロマンスについては……まあ、野暮は言うまい。

 500円で買ったが、充分元は取れたと思う。
プロフィール

鉄勒京二

Author:鉄勒京二
西アジア史が好きな一介の歴史好き。歴史理論にも興味があり哲学関係の本も読みます。
望月桜先生の『囚われの歌姫』を考証面でお手伝い中。

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