絵で見る十字軍物語/塩野七生


 予てより塩野女史が十字軍ものを書いているという話だったのだが……その序章。
 
 まあ、色々と賛否つきまとう著者であり、個人的にもいささか懸念を抱きつつ手に取った本なので期待もすれば不安でもあったわけだが……。
 後に三部作でしっかり書く予定が立っているようなので、現段階では文章について評価するのはよそう。とりあえず、ギュスターヴ・ドレの絵を持ってきたのは正解だったと思う。モノクロの版画でありながら、非常に繊細な画になっている。聞けば新潮社は再現のために特殊なインクを使ったそうである。

 ページ構成は見開きの右上段に地図、下段に著者の解説が少し、左にドレの絵、となっている。各頁に地図がついているのは、非常に理解の助けになる。入門書としては優れている本だと言わねばなるまい。いささか内容の割りに値段が高いのが難であるが。
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鉄勒京二

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