イブン=ジュバイルとメロン
某ムガル帝国初代皇帝のお陰で最近メロンが流行だそうですが、個人的にメロンていうと十字軍時代のイブン=ジュバイルが出てくるのよね。メロントークに関しては皇帝陛下に劣るかもしれませんがw
というわけで以下メロンとイブン=ジュバイルについてうだうだと語り&落書きのイブン=ジュバイルとメロン
というわけで以下メロンとイブン=ジュバイルについてうだうだと語り&落書きのイブン=ジュバイルとメロン
この人、グラナダ太守の書記だったそうなんですが、ちょっと太守に悪ふざけされて酒を飲んでしまったので贖罪のためにメッカ巡礼することにしたそうです。旅費は太守がお詫びに出してくれたんだって。
その旅程での出来事や見聞を記したのが「イブン=ジュバイルの旅行記」で、当時の様子を知る大変ありがたい史料になってます。幸い関大の先生が和訳してくれているので日本人でも読めるよ。
で、メロン。
講談社学術文庫から出てる「イブン=ジュバイルの旅行記」から引用するに、メッカのメロンについて
「当地の果物はどれも見事であるが、とりわけメロンの品質は優れている。というのも、その香しさは最高であり、誰かがメロンを携えてあなたのいる部屋へ入ってくると、当人よりもメロンの甘い香りを咲に感じ取るほどである。このためその香気を存分に楽しむのに気を奪われてメロンを食べるのを忘れてしまうほどである。しかしいったんメロンを口にすれば、まるで砂糖水か、取りたての混じり気のない蜂蜜が溶け込んでいるかのように感じる。おそらくこれを読む人は大げさすぎると思われるだろうが、断じて誇張しているのではない。事実は、私が述べたこと以上であり、私の言葉では充分言い尽くしていないのである」
と、語ってたり。
ついでに言うとこの人はとんでもないサラディンファンで、旅行記ではサラディン、サラディン連呼してます。良いことがあったらそれはサラディンのお陰、悪いこと(アレキサンドリアで役人に税金搾り取られた)はサラディンが知らないところで勝手に行われたことに違いない!と断言するあたり相当な気が。ダマスカスの項ではサラディンの善行についてかなり文を割いてあります。
サラディンの兄弟(多分兄?)のトゥクテギンがたまたま彼と同じ時期にメッカに来た時には、一挙手一投足をいちいいち見てずっと貼り付いてたようで、結構細かいところまで長々とトゥクテギンの行動について書いてたり。
ダマスカスの項ではヌールッディーンに関する逸話が紹介されてたり、十字軍に占領されてるアッカとティールに立ち寄ったりもしてるので、興味のある人は読んでみて下さい。例によってアラブ特有の持って回った言い回しが多いので慣れるまでは大変かもしれませんが。

その旅程での出来事や見聞を記したのが「イブン=ジュバイルの旅行記」で、当時の様子を知る大変ありがたい史料になってます。幸い関大の先生が和訳してくれているので日本人でも読めるよ。
で、メロン。
講談社学術文庫から出てる「イブン=ジュバイルの旅行記」から引用するに、メッカのメロンについて
「当地の果物はどれも見事であるが、とりわけメロンの品質は優れている。というのも、その香しさは最高であり、誰かがメロンを携えてあなたのいる部屋へ入ってくると、当人よりもメロンの甘い香りを咲に感じ取るほどである。このためその香気を存分に楽しむのに気を奪われてメロンを食べるのを忘れてしまうほどである。しかしいったんメロンを口にすれば、まるで砂糖水か、取りたての混じり気のない蜂蜜が溶け込んでいるかのように感じる。おそらくこれを読む人は大げさすぎると思われるだろうが、断じて誇張しているのではない。事実は、私が述べたこと以上であり、私の言葉では充分言い尽くしていないのである」
と、語ってたり。
ついでに言うとこの人はとんでもないサラディンファンで、旅行記ではサラディン、サラディン連呼してます。良いことがあったらそれはサラディンのお陰、悪いこと(アレキサンドリアで役人に税金搾り取られた)はサラディンが知らないところで勝手に行われたことに違いない!と断言するあたり相当な気が。ダマスカスの項ではサラディンの善行についてかなり文を割いてあります。
サラディンの兄弟(多分兄?)のトゥクテギンがたまたま彼と同じ時期にメッカに来た時には、一挙手一投足をいちいいち見てずっと貼り付いてたようで、結構細かいところまで長々とトゥクテギンの行動について書いてたり。
ダマスカスの項ではヌールッディーンに関する逸話が紹介されてたり、十字軍に占領されてるアッカとティールに立ち寄ったりもしてるので、興味のある人は読んでみて下さい。例によってアラブ特有の持って回った言い回しが多いので慣れるまでは大変かもしれませんが。
