臼杵陽『「中東」の世界史』


 中東地域研究の研究者、臼杵陽氏による「中東」の近現代史。副題は「西洋の衝撃から紛争・テロの時代まで」。

続きを読む

近況・新刊情報と最近読んだ本など

 いささか久しぶりになってしまいましたが、先月の末に異動が出て日本海側から瀬戸内の方へ帰ってきました。何せ荷物に本が多いので荷解きと整理に手間取りましたがなんとか終わったところです。勤務地は現住所から遠くなるので時間が取りにくくなりますが、読書と執筆のための時間はなんとか確保したいところ。

 さて、新刊情報。
 中公新書今月の新刊に比佐篤『貨幣が語るローマ帝国史 権力と図像の千年』。
 ちくま新書10月、楊海英『モンゴル人の中国革命』。楊先生のいつもの分野ということになりますが、今回は筑摩から。ちくま新書は歴史書に関しては割と読みやすいものが出るような印象がありますが、さて今回はどうか。また楊先生の本では『墓標無き草原』が同じく10月に岩波現代文庫に収録されるようです。
 星海社新書10月には日本史史料研究会[監修]、平野明夫[編]『室町幕府全将軍・管領列伝』。ここ最近の星海社新書はいい歴史書が出ているのでこれも期待できるでしょう。
 11月以降、隔月刊行で『中世思想原典集成精選』が平凡社ライブラリーに。さてイスラーム哲学からは何編収録されることになるか。
 講談社からは興亡の世界シリーズの学術文庫への収録が10月、陣内秀信『イタリア海洋都市の精神』、11月網野徹哉『インカとスペイン 帝国の交錯』。またメチエからは11月に薩摩真介『<海賊>の大英帝国』というタイトルが。

 以下、最近読んだ本。

続きを読む

スハ・ラッサム『イラクのキリスト教』


 キリスト教が産まれたのはレヴァント地方で、地理的には西アジアに属する。イラクはキリスト教の発祥地からほどなくのところにあり、当地でのキリスト教も長い伝統を持つがその実態については等閑視されがちである。本書は、北イラクの大都市モスル出身のクリスチャンである著者が、その歴史から現在おかれている状況までを述べた一冊だ。

続きを読む

近況・新刊情報と最近読んだ本など

 近況記事をしばらく書かないうちに読んだ本が12冊も溜まっていて下の長さがえらいことになってしまいましたが、まあそれはさておき。
 以前、NHK青春アドベンチャー枠で並木陽さんの『斜陽の国のルスダン』がラジオドラマ化されました。今回はなんと並木さんのラジオドラマオリジナル脚本で『暁のハルモニア』という作品が放送される模様。舞台は三十年戦争時代のヨーロッパのようで、放送は8月27日から。放送から1週間は聞き逃し放送もあるようなので要チェックです(『真田丸』で真田信尹を演じていた栗原さんがスウェーデンの宰相オクセンシェルナ役で出演されるそうで、個人的に注目しています)。

 では、新刊情報。
 明石書店から今月末、『幸福の智恵 クタドゥグ・ビリグ』。テュルク語による現存最古のテュルク・イスラーム文学作品が和訳されたようです。訳者は山田ゆかり氏。
 山川出版社9月、鈴木董『文字と組織の世界史――新しい「比較文明史」のスケッチ』。鈴木先生の『オスマン帝国の解体』なんかを読んでいると文字に着目した文化世界論を展開しているんですが、それがまとまった一冊の本のようですね。400頁近いのでけっこう歯ごたえのありそうなものになるようで。
 
 以下、最近読んだ本。

続きを読む

南川高志[編]『378年 失われた古代帝国の秩序』


 山川のシリーズ「歴史の転換期」の第二回配本。

続きを読む

蔀勇造『物語アラビアの歴史』


 中公新書の「物語○○の歴史」シリーズの一冊。副題は「知られざる3000年の興亡」。

続きを読む

プロフィール

鉄勒京二

Author:鉄勒京二
当ブログは一介の歴史好きが読んだ本を紹介したり、書いた文章を公開したりするための場です。執筆記事は西アジア史関係が多いですが、読書は西アジアにこだわらず地域・時代を広く浅く扱っています。
当ブログの内容を雑誌・書籍等にご利用されたい場合はご一報下さい。
管理人への連絡は下記メールフォームか拍手でどうぞ。

検索フォーム
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセスカウンター
リンク
月別アーカイブ